ラジカセ修理 カセットが再生できない

2017年8月16日水曜日

なんでもDIY

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実家で愛用しているラジカセですが、”カセットテープがかからへん”というので見てみると・・・

中を覗くとピンチローラーにカセットテープの切れた茶色いワカメの様なものが張り付いていました。

これは、いつかはやると思っていましたが、意外と長持ちしました (^○^)

テープの再生できない原因の一番よくあるケースです。
昔これで何本テープをダメにしたことか・・・


修理に出すと部品交換(ピンチローラー)になるので約七千円弱必要になり、同程度の新しいラジカセ(この機種だと後継機のCFD-S70辺り)が買えてしまいます。

ということで、とりあえず見えるところを掃除します。


ヘッドが帯磁すると困るので樹脂製ピンセットでチマチマと千切るように取ります。
*磁気を帯びたピンセット等で触ると、ヘッドが帯磁して再生できなくなる事がありますのでご注意ください。

ピンセットが入るところのテープは取り除くことができましたが、ピンチローラーの裏から覗く巻きついたテープは分解しないと取れません。



無水アルコールを含ませた綿棒でピンチローラーを回しながら優しく拭きます。


結構汚れています。

とりあえずテープを再生してみると・・・

最初の数秒は正常に再生するのですが、直ぐにスロー再生機能もないのに聞き取りやすいモードになり、苦しそうにテープが止まります。

やはりピンチローラーに巻きついたテープを全て取り除かないとダメです。



早速、分解しようとしたらビスのサイズがいつも使っている250mm長軸プラスドライバー2番ではドライバーの先が大きすぎて回りません。

以前のラジカセなら2番のドライバーで分解できましたが、コストダウンの為でしょうか?
ビスの頭のサイズが1番のようで全て同じサイズになっているようです。

0番だとピッタリ。1番でもOK。

でも、長さが75mmでは裏面の奥の方にあるネジには全く届かずかすりもしません (;^ω^)

ラジカセの裏面の筐体を止めているネジはかなり深い位置にあるので0番か1番の150mm以上あるドライバーが必要ですが、手持ちにないのでホームセンターまで買い出しに行きました。


0番の200mm長軸ドライバーというのはなく、お店で一番長かったベッセル(ドライバーは昔から丈夫でコスパの良いベッセルを使ってます)のプラスドライバー1番と0番を購入。このドライバー意外と安くて三百円程で買えます。



仕方がないけど・・・

デザインはSONYなので他社より良いと思うのですが、中はAIWAを彷彿させる安いシンプル(元々本体は一万以下と安いですが)なカセットメカです。

購入した1番のドライバーは入らず、0番のドライバー(このドライバーでなんとかネジの頭に届きギリギリ回せました)でドライバーの先が折れるのではないかとヒヤヒヤしながらなんとかビスが外れました。

M3程の小さなサイズのタッピングネジの為、それほど大きなトルクで締め付けていなかったので細い0番ドライバーでも回すことができます。
*磁気の帯びたドライバー等をカセットデッキのヘッドに当てると帯磁するので注意。

ベルトは伸びておらず、まだ大丈夫そうなのでこのまま使います。



赤丸部分がピンチローラー。
数本のコネクタとビス4本で止まっている、カセットメカ部分を取り出します。


これが再生不良の原因のピンチローラー。ビス1本で簡単に外れます。

裏面にワカメのようなテープが巻きついて手で回しても重くてスムーズに回りません、この状態ではテープが再生できないはずです。


部品価格にすると数百円?なのでゴムの硬化もあり、できれば新品に交換したいところですが(部品が手に入るかどうかは判りません)今回は交換しません。

カッターとピンセットを駆使して軸に巻きついたテープを取り除くと軽く回るようになりました。


中を見ると数千円ほどの低価格ラジオと同じくらい、AMラジオ用のフェライトコアが小さいので感度もそれなりです。



裏蓋を取り付けようとするとネジが奥過ぎて上手く止めれないので、ネジをセロテープで固定してからケースに差し込むと一発で位置決め出来て締め込むことができます。

ネジも無事止める事ができてテープを入れると問題なく再生出来るようになりましたので、もうしばらくはテープを楽しめるでしょう。


*個人の感想です。













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