スクーターのキックが戻らないので分解掃除

2024年12月15日日曜日

なんでもDIY バイク

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ある日久しぶりにスクーターのエンジンを掛けようとキックペダルを思いっきり踏みつけるとエンジンはかかりましたが...

キックペダルがだらしなく下に降りたままで戻って来ません。

古いスクーターによくある症状で、以前コーテマウンジャーが乗っていたホンダスクーピーでもありましたので、ウォームギアのグリスが固くなっているだろうと思い分解掃除しました。

このスクーターではここは初めての分解なので、クランクケース上部にあるガイドピン2本が固着しており外すのに苦労しましたがなんとか外れました。

ウォームギアを見るとグリスが経年劣化で粘土のように固くなってます。
スナップリングを外し半月状のギアを抜きバラせるところまで分解して、灯油が無いのでパーツクリーナで洗浄したら回転部分を全てグリスアップします。

ここにはリチウムグリスをたっぷり塗っておきました。

ドライブ側プーリーは綺麗、ウェイトローラーもまだまだ大丈夫でしょう。

ドリブン側プーリーは錆もなく、ドライブベルトはひび割れも無くまだまだ使えそう。

元に戻しますが...

あれ?
分解時に写真を撮らずにバラバラにしたので、スプリングの引っ掛け位置が分からずちょうどいい感じの穴が空いていたところに引っ掛けて、キックペダルを刺して手で回すと軽く回りペダルが戻って来たので組み付けると、キックペダルが全然戻って来ません!

なんでやねん?

矢印が正解。
丁度いい穴が空いており力もいらず簡単に入ったので(ギアの回転部分にテンションがかかっていない時点でおかしいですけど...)、てっきりこっちかと思いました。

再度分解。

半月状のギアを眺めて、スプリングを引っ掛ける位置は多分こうなんじゃないかと組もうとしたら、リターンスプリングの復元力が強くてギアを押し込むのに苦労しましたがなんとかはまりました。


無事完成。
正常な時のようにかなりの勢いでペダルが戻ってきます。

・クランクケースにガイドピンがある場合があるので、上から力任せにハンマーで叩くのは危険。
・ラチェットレンチより早く回せる、T字レンチが欲しくなった。
・強力なスプリングが跳ねたりすることがあるので注意が必要。
・分解する時は写真を撮っておくのは大事。
・スナップリングを嵌めるのに手がもう一本欲しい。
・スナップリングは新品交換した方が良さそう。

同じ事を真似してなんかあっても自己責任でお願いします。
*あくまで個人の感想です。

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