エンジンも問題なく掛かり、パンク修理剤で貼り付いたタイヤ交換もなんとか出来て、ふとフロントディスクブレーキのリザーバータンクの点検窓を見るとめっちゃ茶色い!
そういえば新車購入時から一度も交換してません。
どこかのキャッチコピー風に書くと
THE 自
JITAKU 宅
NOT EXCHANGED
JAPANESE BRAKE FLUID
AGED 18 YEARS
何も足さない、換えない、気にしない。
灼熱の太陽をいっぱいに浴び、瀬戸内海の潮風に吹かれ、酸性雨に打たれながら18年もの間自宅でただ時が経つのをじっと静かに待っていた。
いつか交換してくれると信じて・・・
今ここに長い眠りから目を覚ます。
ブレーキフルード"自宅18年”
そんなブレーキフルードですが、キャップを開けてみると18年物だけありかなり熟成が進んでおり、20年物の梅酒のような色で、底には何やら紅茶キノコのように濁ったようなものが浮かんでいましたので、ブレーキフルードを交換する事にします。
用意するのは
・ヨドバシで100cc缶を買うよりたくさん入ってお得なトンカツチェーン店みたいな名前のブレーキフルード1L入り(銘柄はお好みで)。
スクーターの前ブレーキだけ だと100cc缶があれば十分ですが、失敗した時の為に1L入りを買いましたので、ブレーキフルード換え放題です。
これだけあれば次回キャリパーシールを交換する際にも使えます。
*ブレーキフルードはオイルと違い吸湿しやすいので長期保管には向きません。
・ホームセンターの園芸コーナーで買った内径4mmのビニールホース50cm。
あとで気がついたのですが、ヨドバシにも水槽用2mが売ってましたので、お取り寄せになりますがこちらの方がお得です。
*このビニールホースですが工具等を置いてあるブースにあるのかと思ったら、置いてなくて散水ホース等がある園芸コーナーに並んでいました。
*長期間使う訳ではないので耐油じゃなく一番安い物でOKです。
(内径4mmだとブリーダーバルブより径が小さいので入れ難いですが、グリグリ押し込めば問題なく入り、キッチリ奥まで差し込むと簡単には抜けません)
・抜いたフルードを入れるペットボトル(ボトルを固定するオイル缶を使うので、キャップに穴を開けたりせずに、キャップなしで使います)。
・ペットボトルが倒れないように固定する中身の入ったオイル缶。
ペットボトルとオイル缶をテープで止めると倒れません←床にフルードをぶちまけない為にも大事です。
・ブリーダーバルブを開け閉めする8mmメガネレンチ。
スパナは外れて落ちるのでメガネが便利です。
・プラスドライバー。
交換方法は高画質で分かりやすいYouTube動画を参考にさせて頂きましたが、ダイヤフラム(ゴムの蓋みたいなの)を水洗い出来るとは知りませんでした。
*ペットボトルの蓋に切り込みを入れたり、水を入れるのが面倒なので、オイル缶にテープで止めました。
とんかつ とんかつ KYK
関西ではTVCMの影響でKYKといえば”トンカツ”しか思い浮かびません。
無性にトンカツが食べたくなりました。
*KYKを見て”豚カツ”が頭に浮かんだあなたはもう立派な関西人です。
YKKが頭に浮かんだあなたは関東人かも?
ブレーキキャリパーは関西の”日清(これは日信ですが)”を連想させ、カップヌードルが食べたくなります。
上記の動画を参考にバルブに8mmメガネレンチをセットし、ブリーダーバルブにホースをグイグイ差し込み、ホースは空気が入らないように上部にテープで固定し、ブレーキレバーをニギニギして硬くなったらレバーを握ったままブリーダーバルブを緩めてすぐ閉めるを繰り返し、リザーバータンクが空にならないよう注意してフルードを継ぎ足しながらチューブ内のフルードが透明なったらOK。
ほぼ透明です。
◯
・ブレーキフルードの交換は意外と簡単で特別な工具がなくても出来ます。
・ブレーキフルードとビニールホースを買っても千円でお釣りが来ます。
・リザーバータンクの点検窓から見えるフルードが綺麗になって気持ちが良く、プラシーボ効果により以前よりブレーキの効きが良いような”気が”します。
・特別な道具も要らず簡単に出来るので、名車再生のエドさん風に言うと
”ご自分で作業すれば〇〇円の節約になります”
△
・ブレーキフルードはこぼれないように注意していても、こぼしてしまいますのでリザーバータンク周りの養生は大事です、塗装面に付くと剥げます。
・コンマ1秒を競うような走りをしている訳でもなく、所詮原二スクーター なのでブレーキフルードを交換したからといって、制動距離が短くなったとか、ブレーキタッチが全然違うとかという感じはなく、18年物と当年物(ヨドバシは商品の回転が早そうなので、新しいと思いたい)の違いはフルードの見た目の色以外はまったく判りません。
・ブレーキの効きに問題はなく、ブレーキフルードの漏れや、ブレーキの引き摺りもありませんが、やはりこれだけ古いとキャリパーシールも交換した方が良さそうなので、消耗パーツを手配することにします。
*あくまで個人の感想です。
もう少し続きます。
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