パナソニック・エアコン室内機の右側から水漏れした 特殊具取付で治った

2018年8月25日土曜日

電気部

t f B! P L


ある日、エアコン室内機の右側からポタポタと水がこぼれ出しました。

滴り落ちた水でフローリングがビチャビチャです。

水道のパッキンが緩くなった時のように,室内機の右側からポタポタと水が落ちて来ます。

こんな時一番最初に思い浮かぶのは、室外に垂らしたドレンホースの詰まり。

ドレンホースの虫対策に”ムシハイラーズ”をつけているのですが、ドレンホースの中にコガネ虫でも詰まったかと思い、室外機のドレンホースを見るとホースの先からは水がポタポタ出ているように見えますので、排水ホースの詰まりはなさそうです(多分)。

↑ ドレンホースの先に取り付けている黄金虫対策用”ムシハイラーズ”。
これを取り付けてからホースの中に虫が入ったことは一度もありません。
*非純正の為、同じ事を真似して何かあっても自己責任でお願いします。
*近所の百均でドレンホースの先に取り付ける、”防虫キャップ2個入り”というものが売っていました。


水漏れの原因はなんだ?


1.ドレンパンの排水穴に埃が溜まって排水が追いついていない?
24時間換気、換気扇常時運転、ほぼ毎日掃除しているのでドレン周りには気になる程のホコリの塊はないと思う。

2.ドレンパンに接続している排水ホースが緩んだ?
設置依頼一度も室内機をガバッと外したことは無いのでホースの緩みは考え難く、室外のドレンホースからは水がチョロチョロ出ているので大丈夫だと思う。

3.前面のアルミフィンに恐ろしいほどの埃がついて水滴の流れが変わった?
業者さんの大掛かりなエアコンクリーニングは一度もしてないので、シロッコファン(ラインフローファン)はカビで気持ち悪いほど真っ黒だけど、エバポレーター周りは意外と綺麗、でも奥の方の状態は分解しないと見えないので判らない。

4.ドレンパンに小さなひび割れ?
マイナスなんちゃらや10年お掃除しなくてもいい(最近宣伝してないけど・・・なんで?)という高級機ではなく、中国製のお財布に優しいスタンダードモデルの為(中国製が悪いのでは無く銭単位でコストカットされた廉価モデル)、前面カバーを外すとボヨンボヨンで樹脂の肉厚が心配になる程かなり薄く室外機のネジはサビサビ↓なので、コストダウンの影響で考えられなくもない・・・これはドレンパンを外さないと判りません。

こんなのを見るといろんな事を考えてしまう...


サービスマン泣かせかも?
以前のMビシエアコンではこんなに錆びた事は無かったのですが...海に近いわけでも無いのに、コストダウンの影響でしょうか?それとも酸性雨?
室外機の留めネジが僅か数年で全てサビサビ。
もし修理で分解するような事があると、ネジの頭舐めそうでネジザウルス必須かも。
エアコンの機能には全然関係無いですが、10年は使う物なのでやはり見た目がこんなだと悲しくなります。売価100円値上げしてもステンレスにして欲しいです。

3または4が原因でしょうか?


ドレンパンの状態を見るために、電源コードを抜いてから、とりあえず前面カバーを外してみますが・・・
カバーがフニャフニャやん!

*この室内機カバーは中国製の廉価モデルの為でしょうか?コストと強度の限界に挑戦したような攻めた設計で(知らんけど)、こんなので大丈夫か?と素人目には心配になる程フニャフニャとカバーの肉厚が薄いので、取り扱いに注意しないと壊します。
*危ないので知識のない方は分解してはいけません、何かあっても自己責任で。

お掃除なんちゃらとかいう機能はないので、昔からあるシンプルな見た目です。

購入以来一度もエアコンクリーニングしたことがないので、ホコリとゴミで黒カビだらけで、サラサラした水ではなくドロンドロンの変な液体が溜まっているかもしれないので見るのが怖い・・・


恐る恐るドレンパンを覗いてみましたが、溢れるほど水は溜まっておらず、矢印奥の排水穴もゴミが詰まっているような感じはなく、排水穴は見えており正常に排水されているようです。

ドレンパンが満水状態でも無く、ドレンパンの下を触ってみても濡れているところは無く、シロッコファン(正式名称はラインフローファン)も濡れているようなところもありません・・・

なんとも不思議な症状です。


確認の為にドレンパンに水をジョーッと注いでみます。
*症状を悪化させる場合もありますので自己責任でお願いします。



室外機側の排水ホースの先にペットボトルを半分にカットしたものを置いて水が貯まるか確認したところ、室内機側から注入した水と同じくらいの水が溜まりましたので、
これはドレンホースの詰まりではない。


どうやら水漏れの原因は室内機のドレンパン周りの問題のようです。


パナソニックのHPを確認してみましたが、このエアコンのリコール情報はありませんでした。


そこで”パナソニック・室内機・右側・水漏れ”でググってみると・・・

パナソニックの同年代(2011〜2014)の機種で室内機右側から水漏れするという事例があり、リコールではないようですが少なからず不具合は出ているようで、右奥に接着する
”トクシュグ(特殊具):吹き出し口右側水漏れ防止用部品”という対策部品があるようです。


*”パナソニック エアコン 特殊具”で検索すると、室内機右側に接着する対策部品画像が見つかります。部品名から感じる”特殊”感は薄く、水が流れるガイドがあるただの小さなプラスチック。

部品検索してみましたが、ネジ数本でも前面カバーの分解が必要で感電したりすると大変な事もあり、一般人は*買えないみたいなので、購入店へ修理依頼の電話をすると、折り返しパナソニックのサービスセンターから訪問日の確認電話があり
*某サイトで手に入るようです。

お姉さん:冷えてますか?

おっさん:ガンガン冷えてます。

お姉さん:水漏れは?

お:大丈夫バケツで受けてますので!

お姉さん:ヽ(*^^*)ノ (うけたみたい、ウケると嬉しい関西人です)

お姉さん:修理代金のお支払いはクレジットカードか振込になりますが?

お:クレジットカードでお願いします。(高額修理になるとトラブルになり,
現金を扱うと面倒なので最近は現金払いはして無いようです)
*電話での修理依頼ではリコール等の無償修理ではなく(現場を見てみないと判断できません)、有償修理前提での対応です。


今年のような猛暑の中エアコンが効かないと生死に関わる事もありますが、幸いな事にエアコンは効いているので修理対応の優先順位は低く(知らんけど)、エアコンと冷蔵庫の修理に忙しい繁忙期なので修理は一週間後になりました。


万が一水漏れしてもいいように右端にバケツを引っ掛けるフックが欲しいです(笑)。

猛暑の中エアコンを使わない訳にはいかないので、修理に来てもらうまでバケツの水の跳ね返り対策に百均のビニール紐を垂らして、こぼれた水が流れ落ちるようにして、バケツで受けておくことにしました。
↑この状態で修理までの間バケツの水を捨てながら、1週間フローリングが濡れる事なく使えました。


一週間後メーカーサービスマンの方が修理に来てくれました。

画像真ん中の銅パイプ奥周りからポタポタ落ちる水の流れを改善する為に、この事例は初めてのなのか?説明書を見ながら右側奥に小さな”トクシュグ”という定価300円程のL字状の親指大位の小さな樹脂部品を、メーカー指定のセメダイン・スーパーXで接着して10分ほど(分解が面倒なお掃除機能がないので簡単です)で修理完了。


部品名の”特殊具”という名前から察するに、諸事情により一般人は買えない部品のようですが、分解がかなり面倒そうな”お掃除機機能付エアコン”では無い為、部品を貼り付けるだけなので不器用なオッサンでも、300円程のこの部品さえあれば、ラジオペンチとセメダイン・スーパーXで自分で出来そうです。



販売店の5年保証期間はとっくに過ぎているので、修理代はいくら?

・・・冷えた部屋以上に懐がとってもクールなおっさんは心臓ドキドキ。


いくら部品は安くて簡単な修理?でもサービスマンが来るので、出張費2千円強+技術料+部品代(¥300程)で¥8,000(*コメント頂いた方によると、こんな簡単な作業でも技術料がメチャ高いらしく1万5千円前後かかるようです)ほどかかるかな?と思いましたが・・・

リコールではないけど(症状の出てない機種まで対策するとメーカーさんも大変だと思います)メーカー保証期間内(メーカー保証はとっくに切れてますが、車のサービスキャンペーンみたいなもの?)により無償になり(この症状で修理依頼のあったところは無償修理対応しているみたいですので、メーカーさんに修理依頼した方が良さそうな気がします)、最後にサービスマンのタブレットにガタガタの汚い字でサインして終了。


どうやら経年劣化によるドレンパン周りのリブの変形?アルミフィンの汚れ?により水の流れが変わり、上部からドレンパンに直接落ちて跳ねていた水滴を、このプラスチック部品で一度受け止めてドレンパンに流れる様にするようです。


・このキャラメル程の小さな対策部品"特殊具”を取り付けてからは水の流れが変わったようで、水漏れしなくなりました。
部品入手が難しい場合は(2021年追記:この対策部品家電量販店での部品取り寄せは出来ませんが、某通販サイトで送料込み千円程で手に入るようです、詳しい取付説明書も同梱されていますので、自分で取付すれば有償修理の十分の一以下)、百均のプラ板等をL字に曲げて加工すれば安くDIY出来そうな気がします。

街の電気屋さんだと
”もう、古いので修理するより電気代の安い手入れの楽なお掃除機能付き(または換気機能付き)の新しいのに買い替えたほうがいいですよ〜高いけど電気代で元取れますよ〜、今ならすぐに取り付け出来ますよ〜”
とか言われて最新高機能モデルを買わされお勧めされそうですが、小さな部品一つペタンと貼り付けるだけで問題なく使用出来ます。

・リコールでなくても同機種(2011〜2014のモデル)で”右側水漏れ”で修理依頼のあったところは、無償修理対応してくれる場合もあるようです。
*同症状でも無償で修理してくれるかどうかは保証できません、修理依頼先にお尋ね下さい。
くれぐれも猛暑の中修理に来てくれている、サービスマンを困らせないようにお願いたします。

・アルミフィンの前面に10年お手入れ不要とか謳っていた、お掃除機能という複雑な機構は付いてないので、対策部品の取り付けがメッチャ簡単です。今回のケースなら有償修理だと2万ほどかかりそうなので、エアコンクリーニングが高額になり、フィンの前に余分なものが付いている為冷暖房効率が悪くなりそうで(知らんけど)構造が複雑で後々故障の心配なお掃除機能付にしなくて良かった(コーテマウンジャーは強く惹かれましたが、大人の事情により断念)。

・有償修理する側からするとタイパの良いお仕事(*分解が面倒なお掃除機能付は除く)だと思う。
・このエアコンが壊れたら今度はDキンは高くて買えないので価格交渉できる信頼の(個人的には)Mビシにしようと思うけど...
一台水漏れしましたが、最新の機種に比べると消費電力は多く、どんなに暑い時でも電気代をケチって温度設定を26℃以下にしない(部屋が狭いのと断熱性能が良いのか十分涼しい)せいか?生産台数が多くシンプルな枯れた技術なのか?樹脂部品はともかく基本性能は余裕のある設計なのか?よくあるパワートランジスタが逝ってしまうことも無く同社の3台ともまだ壊れずガンガン冷えてます←これが一番大事。


・他にも同年代のパナソニック製エアコンを取り付けていますが、冷房しか使ってない為でしょうか?使用頻度が多い為でしょうか?製造ロットが違う?このエアコンだけ、ある日突然水漏れしました。


気になってググっていたらアルミフィンの”親水性”(シリコーン で水を弾く”撥水”とは真逆の、水滴飛散防止の為の親水性被膜処理と呼ばれる表面処理。購入以来、エアコンの手入れといえば表面のホコリを掃除機で吸い取るくらいで、洗浄力の強い洗剤でエアコンクリーニングした事は一度もありません。)に関係するのかも?知らんけど。

アルミフィンに親水性皮膜を作るとかいうエアコン洗浄剤があるので、何か関係があるのかも?
それともコストダウンの影響もあり経年劣化でケースが微妙に歪んで、水が流れ落ちる経路が変わったのでしょうか?

・お掃除機能付きの場合は分解がメチャクチャ面倒そう。

・共用部品の為でしょうか?我が家のような安いスタンダードモデルだけでは無く、高い上位モデルも同症状になる事がある様です。

・アメリカで”修理する権利”が広がっている様に、
日本でもこの様なネジ4本外してペタンと接着するだけの簡単な修理?補修?なら(メーカーとしては感電の恐れがあり99.9999%無理かも?)パッケージを開封すれば全て自己責任という形で家電量販店で部品が買えるようにして欲しいです。
↓この製氷皿の修理よりも100倍簡単だと思うけど

↓ミキサーのリコールのように,”わざわざ来てもらわんでも部品だけ(セメダインスーパーX付だとなおよし)送ってくれたら自分で取付するのに...チッチキチー”←大木こだま師匠風。


・いまだに毎夏になるとかなりのアクセスがあるので、個人的にはリコール事案だったんじゃ無いかと思います。

✖️
・修理するサービスマンにとってメッチャタイムパフォーマンスの良いおいしい仕事(分解が面倒なお掃除機能無しの場合)だったのに...繁忙期&猛暑でヘロヘロの上に、ネットのせいで一手間二手間増えたと思う(知らんけど)

・室内機カバーの肉厚が薄い為、爪のかかりが悪く上部の端がパチっと嵌らず少し浮いてしまいます。→仕方がないので透明テープで貼り付けてます。
筐体の肉厚が薄いのが水漏れに関係しているような気がしないでもない。


2020年8月追記
2年前の記事ですが未だに毎日数百のアクセスがあるので、同じ症状で困っている人は多いようです。

2023年8月追記
未だに夏になると毎日数百のアクセスがあるので、まだ不具合は出ているようです。

*あくまで個人の感想です。






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