火花が出た電子レンジの雲母板を交換する

2021年1月22日金曜日

なんでもDIY 家電製品

t f B! P L

 実家のお皿がクルクル 回る電子レンジから、火花がバチバチ出たと言うので見てみると・・・

庫内の雲母板(マイカ板)が焼けて真っ黒け!

おまけに大きな穴まで空いてます。

ちなみにこのような状態を関西では”オカンあかん!(訳:お母さんこれは駄目ですよ!)”と言います。


*安全の為にコンセントは抜きます。

取り敢えず雲母板を割らない様に優しく外してみます。


表面は焦げて欠けたところもあります。


こんなの初めて見ましたが、アーク溶接の様にかなりの火花がバチバチ光っていたと思われます。

雲母板に油汚れ等が付着したまま使い続けると、ある日突然バチバチ火花が出るようです。


裏面はもっと酷い状態で、これは発火するかもというかなり危険なレベルです。

電源は入りバチバチ火花は飛んでも加熱は出来るので、この雲母板を交換すればまだ使えそうです。


実家では三菱冷蔵庫(三菱冷蔵庫で一枚氷・・・製氷皿が割れていた!)に続くご長寿家電品で、10年以上使っている家電製品はまだ他にもありますが、実家内の最後のナショナル(現パナソニック)製品と思われるナショナル時代の古い電子レンジで、製造年を見るとなんと2003年製です。
一度も故障せずに(*1万程のレンジなので、故障したら修理するより同等品を買う方が安いと思います)17年も使っています。
*メーカーに出張修理を頼むと、わずか数分で終わる導波菅カバー(部品代数百円の雲母板)交換でも技術料が高いらしく¥10,000前後かかるようです。

今時の高機能なインバータータイプと違い、液晶表示もタッチパネルも無い構造が簡単な単機能レンジの為長持ちしているようで、個人的にはこの手動タイマーをジリジリ回して本当に”チン”と鳴る(低価格品を除く、今時の殆どのレンジは”ピーッ”と鳴りますので”レンチン”じゃなく”レンピー”)シンプルな電子レンジが一番長持ちする様な気がします。

こんなに古いのでもう部品は無いかもしれないと思い”電子レンジ・雲母板”でググるとAmazonに加工用雲母板(マイカ板)が2枚¥520と安くありましたのでポチッと。

早速、これをチョキチョキして導波管カバー風な物を作ります。

不器用な為失敗する事が多いので万が一百が一失敗しても安心の二枚入りで、13cmX13cmと大型なので大抵のレンジには使えそうです。

雲母板の厚みが気になったので手持ちのダイヤルゲージで厚みを測ってみると、購入以来一度も交換していないオリジナルは0.2mmで、薄いかも?と思った汎用品は0.25mmだったので多分大丈夫な感じ。

雲母板を触るのはアンプを組み立てた時以来ん10年振りで、最近雲母板を見たのはヘヤードライヤーを分解した時以来 → ドライヤーが壊れたので分解した さよならナショナルさん


よくある爪が2個あるタイプではなく、爪がない四角いタイプなので真っ直ぐカットすればいいかなと思ったら・・・

よく見ると内部の切り欠きに引っ掛かるように赤丸部分が少し飛び出していたので、この部分に気をつけながらカットします。


元の雲母板を当ててサインペンで型取りをしますが、このサイズだと二枚切り出せます。

スマホの液晶保護ガラスフィルムの様に薄くて硬いので、ハサミだとパキッと割れそうな感じがしますが、意外と割れる事もなく厚紙の様に切れます。

ハサミでも簡単にジョキジョキ切れますが、この少しだけ飛び出した部分はハサミでは難しく、カッターで慎重に切り出しました。
緩いと脱落する可能性があるので、ほんの少し大きめに切り取ります。



曲げすぎてパキッと割らない様に、慎重に曲げてスリットに差し込みます。
↑この差し込む時が一番緊張します。
この形状を見ると左端部分は真っ直ぐカットしても大丈夫みたい。
雲母板周りの黒く焦げた部分は、この後メラミンスポンジで擦って落としました。


コップに水を入れてタイマーをジリジリ回すと、火花がバチバチ出ず加熱出来たので修理完了!
古い電子レンジですがまだまだ使えそうです、めざせ20年使用、がんばれナショナル。

*安全に使える製品寿命はとっくに過ぎているので、経年劣化によりコンデンサーが発火する事がある扇風機と同じ様に、使えるからといって10年以上の長期に渡って使用するのは、高圧部品もありお勧めしません。
10年以上使っている”ピーッ!”じゃ無く”チン!”と鳴るチンレンジが壊れたら、安全と経済を回すためにも買い替えましょう。

もしこれが壊れたら、同じ扉で、ボタン操作ではなくタイマージリジリで同じ操作(タイマーを回すだけで使えるというのは高齢者には大事なポイント)のハイアールJM-17H-60を買おうと思います。


・ケースを開けて分解する必要は無く、雲母板を差し替えるだけなので危なくない。
・雲母板の穴あきの場合、雲母板を交換すれば電子レンジが使えます。

・生まれて初めて電子レンジの雲母板を交換しましたが、切って差し込むだけなので超簡単です。

・Amazonで2枚入り¥520ですが、このレンジの場合一枚の雲母板から二枚切り出せるので、一枚辺りにすると¥130程の雲母板を交換する事により、電子レンジが使える様になりました。

・雲母板の交換は表面から外すだけなので、特に道具は必要ありません、ハサミかカッターがあればOK、女性でも出来ます。

・雲母板はハサミやカッターで切れます、但し細かいところのカットはちょっと難しいです。

・万が一じゃなく不器用なので十が一、ハサミで切り過ぎて失敗しても安心の二枚入りなので、このレンジだと四枚切り出すことが可能で、緊張せずにジョキジョキカット出来ます。

・”ピーッ”では無く、ゼンマイタイマージリジリの本当の”チン”するレンジは、インバーターの様な複雑な電子部品が無いので、かなり長持ちするように思います。

・雲母板は本体スリットに差し込む時に、曲げすぎるとパキッと割れます。
・カットに失敗すると使えません。
・メーカー純正品では無いので耐久性は不明です・・・一年近く使っていますが特に問題ありません。


*あくまで個人の感想です。

”分解するな危険!”
インバーター式では無い、安価なタイマージリジリタイプの電子レンジの分解は、内部に高圧コンデンサーがあるので非常に危険です、大怪我や命に関わりますので絶対分解しないで下さい。
同じ事を真似してなんかあっても責任持てません、全て自己責任でお願いします。

ご安全に!







このブログを検索

月別記事

お問い合わせ

名前

メール *

メッセージ *

QooQ