ロックミシン衣縫人の修理その3 はずみ車が回った!

2020年10月11日日曜日

なんでもDIY ミシン

t f B! P L

 ロックミシン衣縫人の修理その2  はずみ車が回らないからの続きです。


モーターは元気よく動いているので問題なさそうですが、念のためにモーター内のカーボンブラシはどれだけ減っているか確認してみます。


モーターの両サイドにあるマイナスネジを外すとブラシが取れます。
*樹脂製のネジなので、サイズのピッタリ合ったドライバーを使い、締める時は優しく締めないと簡単にネジ山が潰れます。


樹脂キャップを取るとブラシの頭に付いたスプリングがビヨ〜ンと顔を出しますので、摘んで取り出します。



カーボンのカスが溜まっているので、穴を掃除機で吸引しておきます。



使用時間が短い為、取り外したカーボンブラシの摩耗は殆どなく、これは交換しなくても大丈夫。


”自動針糸通し”の脱落したビスが見つからなかったので、道具箱にあった適当なビスをねじ込んでおきました。


毎日クレ5-56DXをプシュッーと吹き付けてプラハンマーでコンコン(優しくね)、ガチャガチャ(ほぼ動きませんが)して4日目。
はずみ車をグイッと捻ると、あんなに固くてびくともしなかったはずみ車がグルンと回りました!
どうやらシャフトの固着が直ったようです。

5-56DXすごいぜ!

でも5-56DXの2倍以上するワコーズ・ラスペネならもっと早く固着が解消されたかも?



5-56DXを吹きつけたクランク軸の溝にはリチウムグリスをたっぷり塗っておきます。
コーテマウンジャーはゆっくりしか縫えないので、クランク軸?が焼き付く心配はほぼないですが、高回転を常用するロックミシンマスターな人はしっかりグリスアップしておいた方が良さそうです。


本体カバーをする前に、コントローラーをつないで固着していたコンロッドの動作確認をしてみました。

見ることの出来ないエンジン内部のようで、一生懸命に回っている動きが面白くていくら見ていても飽きません。
メカが好きなオッサンはたまりません!

5-56DXを摺動部にたっぷり吹き付けたので、以前より静かで(そんな気がします)軽く動くようになりました。



糸調子の調整はともかく修理完了です。

必死のパッチで頑張っているのに

”直されへんのん?”

という
コーテマウンジャーの容赦ない口撃にも合わず、高額な修理に出さずに済みました。

その日の夕食には我が家の主食のお好み焼きが、豚肉から牛肉になり海老やイカが入った”特別焼き”になる事もなく、
夕食のたこ焼き定食のタコが、どんな味か忘れた高級な明石産になる事もなく、何時ものアフリカ産で何も変わらない日常です・・・


電球色のライトが暗くて見にくいので、近いうちにLED電球に交換する事にします。

何とか修理は出来ましたが、ちゃんと縫えるのかは判りません。
ロックミシンの使い方はよく分からないので糸調整などせずダイヤルはそのまま、説明書を見ながら(*コーテマウンジャーに教えてもらうと喧嘩になるので)とりあえず3本糸を通して縫ってみました。


指先のジョキジョキ切れるメスにドキドキしながら、百均のフェルトを縫ってみると意外と綺麗に縫えてます。


多少糸調整は必要みたいですが、裏側(表側)?もそこそこ綺麗に縫えてます(コントローラーを踏むだけですが)。

オッサン、意外とミシンの才能あるかも?(←大きな勘違い)と自画自賛。
きちんと直線でなくガタガタに切った布地でも、縫いながらザクザク切って、真っ直ぐ綺麗に仕上がるので楽しくなってきます。



・ベルト(消耗品です)交換は簡単に出来ます。
モノタロウでは安く各サイズ豊富に揃っていました。

・モーターのカーボンブラシ(消耗品です)の交換も簡単で、汎用のものが送料込み千円ほどで買えます。

・ワコーズ・ラスペネより安かったクレ5ー56DX(でもノーマル5-56の4倍ほどします)ですが、固着部分に対しては数日放置する事で内部に深く浸透したようで、固着が解消されました。
ノーマル5-56よりも浸透力は高いように思いますので、一本あると重宝します。
固着だけが原因なら気長に潤滑剤吹き付けで治る可能性があります。

・ロックミシンがあると作品の幅がうんと広がります。

・外装カバーのない状態で動いているのを見ているのが楽しい。
クランク軸がグルグル回るのが見える、透明カバーのスケルトン仕様があったら欲しいです。


・金属部分にノーマル5-56だけ吹き付けておくと、暫くすると錆びますので注意が必要です。
個人的にはミシンに”ノーマル5-56”の使用はお勧めしません。
少々高くても防錆・潤滑性能の良い潤滑剤&グリス、ミシン油等を使いましょう。

・注油は大事です、底板を外してこまめにあちこち注油した方が良いです。

・時々稼働部のネジを締めないと緩んだり脱落します。

・潤滑剤を吹きつけたからといって直ぐに固着は解消されません、潤滑剤が浸透するまで数日必要です。

・ロックミシンは糸を結構消費します(こんなに糸を消費するとは知らなんだ)。

✖️
・せめて3ヶ月に一度くらいは動かなさないと、駆動部分が固着して動かなくなる可能性があります。
固着すると面倒です。

・はずみ車が回らない時は無理やり回しては絶対ダメ、力技で回すと壊します。
素人が下手に触って壊してしまうと、高い修理代がさらに高くなる可能性がありますので、無理せず諦めるのも大事です。


・クランク棒等を止めているプラスネジは、振動で緩まないようにメチャメチャ固く締まっているので、無理な力を入れるとネジ山を舐めます。
ネジ山を舐めるくらいなら、ネジを緩めるのを諦めた方が安全です。


*ミシンは非常にデリケートな機械です、同じ事を真似して何かあっても自己責任でお願いします。

*あくまで個人の感想です。

電球交換しました

収納カバーが破れてた




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